各エリアについて
様々な伝統や歴史文化、四季折々の美しい自然景観や、恵まれた山海の食材、日々の疲れを癒す温泉など魅力的なスポットが数え切れないくらいにあります。また、人々との触れ合いが旅の魅力により一層の彩りを加わります。
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旭川・層雲峡エリア
大雪山国立公園の懐にいだかれる層雲峡は紅葉の名勝として知られる。高さ200mほどの柱状節理の断崖絶壁と、そこから絶え間なく流れ落ちる流星の滝・銀河の滝はまさに絶景。ロープウエイとリフトを乗り継いで黒岳の7合目まで登れば、雲海に浮かぶ連峰の大パノラマに圧倒されることだろう。近くには羽衣の滝で知られる天人峡温泉があり、ひなびた雰囲気を望むならおすすめだ。
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紋別・網走エリア
このエリアはつねにオホーツク海と向き合ってきた。マリンブルーにきらめく雄大な夏の海、流氷によって閉ざされた冬の海、どちらも何万年と変わらないオホーツク海の表情だ。この海は毎年の豊漁を約束し、冬には流氷のドラマを演出し、7世紀には幻の民「オホーツク人」によるオホーツク文化の歴史をひがし北海道にもたらした。どこか日本離れしたスケールを感じる場所だ。
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知床・羅臼・中標津エリア
知床は1964年に知床国立公園に指定され、2005年に世界自然遺産に登録された第一級の「アジアの宝」だ。羅臼岳を最高峰に連峰が縦走し、海蝕で削られた断崖絶壁の海岸線がつづく。この荒々しい地形こそが、知床を原始の自然のままに守ってきた。空にはオオワシやオジロワシ、地にはヒグマやエゾシカ、オホーツク海にはクジラやイルカ。野生の王国を全身で体感してほしい。
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摩周・川湯・阿寒エリア
火山活動によるカルデラ湖が連続するこのエリアは、全体が阿寒国立公園に指定されている。世界屈指の透明度を誇る摩周湖は深い摩周ブルーの湖面が印象的だ。阿寒湖には特別天然記念物のマリモが群生する。また、阿寒湖温泉街にはアイヌの人々の集落(アイヌコタン)があり、その生活や伝統文化にふれることができる。地球の営みと人間の営みの共生を考える旅ともなるだろう。
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サロマ・北見・温根湯
このエリアのお目当ては、サロマ湖に沈む夕日だ。すべてを赤く染め、遮るもののない水平線のドラマは壮麗そのもの。サロマ湖は海水と淡水が混じった日本最大の汽水湖で、堆砂によってオホーツク海の一部が切り離されて湖となった。湖底から湧き出る「ワッカの湯」は保温効果が高いことから“熱の湯”とも呼ばれている。夕日を眺めながら湯にひたる、これこそ至福のときだろう。
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釧路・根室・厚岸エリア
バードウォッチャーの聖地、それがこのエリアだ。1980年にラムサール条約に登録され、1987年に国立公園に指定された釧路湿原には、特別天然記念物のタンチョウを始めオジロワシ、カモなど約170種の野鳥が生息する。一方、根室市の春国岱では約280種の鳥類が確認されており、まさに野鳥の楽園だ。こちらも2005年に風蓮湖とともにラムサール条約に登録されている。
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十勝川・帯広・然別エリア
上川町から富良野市を経て帯広までの全長約270kmは、8つの観光ガーデンが点在する「北海道ガーデン街道」がつづいている。遠くに日高山脈を望みながら花々が咲き競うイングリッシュガーデンを散策する、そんな優雅な旅も素敵だ。歩き疲れたら、十勝川温泉の「モール温泉」をすすめたい。太古の植物の堆積層から湧き出る湯は肌がツルツルになる温泉として女性の人気が高い。
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富良野・美瑛エリア
花畑の丘で写真を撮るカップルたち。富良野のラベンダー畑に立つと、甘酸っぱい香りにつつまれて幸せな気分になる。富良野は人気テレビドラマの舞台として有名になり、ロケ地には今も多くのファンが訪れる。一方、美瑛の丘は黄金色に輝く小麦畑など田園に描かれる原色のパッチワークで人気を集める。その名も「パッチワークの路」と「パノラマロード」が撮影ポイントだ。