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釧路湿原国立公園

日本最大の湿原は、タンチョウの繁殖地

釧路市・釧路町・標茶町・鶴居村にまたがる釧路湿原国立公園。面積はおよそ2万9,000ヘクタール、そのうちの約7,900ヘクタールがラムサール条約登録湿地である。そう、釧路湿原は、1980年に日本で初めてラムサール条約湿地となった土地である。その7年後、日本で28番目の国立公園に指定された。ここは、環境省レッドリストで絶滅が心配されているタンチョウやキタサンショウウオの生息地でもある。そんな貴重な地を訪れて、何万年という時間をかけて自然がつくりだした風景を心に刻みたい。

約2万年前、最後の氷河期のころ、釧路湿原は陸地だったという。その後、気温が上昇するにつれて、海へと姿を変える。約6,000〜4,000年前、海水の下に泥炭がたまり、湿原ができはじめる。そして、約3,000年前から海水は引き、徐々に現在の湿原となっていく。水鳥や魚類の住み処となっている塘路湖、シラルトロ湖、達古武湖(たっこぶこ)は、海跡湖である。
ひとくちに湿原といっても、三つの種類がある。まず、低層湿原。周囲より低く、水が流れ込んでいる湿原で、ヨシやスゲが育つ。釧路湿原の80%がこれである。次に、高層湿原。これは周囲より高く、雨水や雪解け水がしみこむ湿原だ。そして、中間湿原。低層湿原から高層湿原に移行する状態である。この湿原のなかを蛇行しながら流れているのが釧路川だ。屈斜路湖を源とし、太平洋へと注ぐ。全長154キロメートル、北海道で4番目に長い。 この地で有名なのは、国の特別天然記念物でもあるタンチョウだろう。しかし、キタサンショウウオが生息する唯一の場所でもある。残念ながら、“氷河期の生き残り”といわれているキタサンショウウオもまた、生息数を大幅に減らしている。彼らの生きられる環境は、ぜひ残していきたいものである。野生生物の保護、湿原の保全のための研究や調査を行っているのが、「釧路湿原野生生物保護センター」。一般向けの展示施設では、野生生物や湿地の保護についてパネルで紹介している。当公園の東端にある塘路湖の南岸にある「塘路湖エコミュージアムセンター」でも、釧路湿原の多様な自然と動植物について知ることができる。湿原の構造や水中の世界を知ると、目の前に見える景色がまた変わりそうだ。 釧路湿原を味わう方法は三つある。釧路川沿いを走る観光列車・くしろ湿原ノロッコ号に乗ってみるのはいかがだろう?車窓を流れる風景を楽しみ、途中下車して湿原のなかを散策してみよう。そう、やっぱり湿原のなかは歩いてみたいもの。道道53号線沿いにある釧路市湿原展望台を基点とした散策路がある。約2.5キロメートルを約1時間でめぐることができる。サテライト展望台から眺める湿原は絶景である。最後は、釧路川をカヌーでくだるという方法。ゆるやかな川の流れにのって、湿原のなかを行くのは心地よい。

釧路湿原には、谷地眼(やちまなこ)と呼ばれるくぼみが存在する。さして大きくないものの、深さは4メートルにもなるものもあるといい、はまったら抜け出せない可能性がある落とし穴だ。散策の際には十分に注意したい。また、谷地坊主(やちぼうず)なるものもある。これは、スゲ類が成長して株となり、冬の凍結と春先の雪解けによって根本がえぐられてできあがるという。見つけたら思わず笑みがこぼれそうな、なんとも愛らしい姿をしている。

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